広島・玉村 ソフトバンク・和田流で開幕ローテ獲る 左腕から学んだ「腹圧」の極意

 広島の玉村昇悟投手(20)が24日、廿日市市の大野練習場での合同自主トレに参加し、“和田流”で開幕ローテ入りを狙うと誓った。年明け6日から22日まで、長崎県内でソフトバンク・和田らと合同自主トレを行い、NPB通算143勝のベテラン左腕から「腹圧」を軸にして動作を行う重要性を学んだ。期待の左腕が激しい競争を勝ち抜いていく。

 大きな収穫を手に、玉村は広島に戻ってきた。和田との合同自主トレでは走り込み、ウエートトレーニング、体幹トレに時間を割いた。「練習量がすごいなと。知識、体の使い方は、すごく勉強になりました」。40歳の今も1軍で腕を振る球界の大先輩と過ごした時間は、今季を戦う上で大きな財産になった。

 中でも、一番の発見は腹にかかる圧力を示す腹圧の大切さ。一般的に腹圧は体全体の安定性を保つ上で重要とされている。「おなかまわりを軸にする考え方を細かく言ってくださった。腹を中心にして何でも動く。球も指のかかりが変わってくるので、いろいろいい面がある」。3年目の今季は“和田流”で昨季以上の活躍を狙う。

 おなかを軸にした投球動作では、無駄な動きが省かれ「長いイニングも投げられる」とスタミナ面での利点も強調。「(球も)安定してきた」と手応えは上々だ。

 40歳から極意を学んだ20歳は「そういう選手になれるように」と弟子入りした先輩を自らの指針にする。先発左腕では床田、高橋昂に加え、起用法は未定だが新人の黒原と森もライバル候補。「やっぱり負けたくない。(ポジションを)奪い取らないといけない立場。ガツガツいこうと思っています」。高卒3年目の今季、まずは開幕ローテを貪欲につかみ取る。

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