堂林に「4番打て言うた」広島松田オーナー プリンスは「本当にしっかりしないと」
「広島春季キャンプ」(5日、日南)
広島の松田元オーナー(70)がキャンプ地・日南を視察。昨季不振に終わった堂林翔太内野手(30)に対して「“4番打て”言うた」とゲキを飛ばしたことを明かした。新外国人・マクブルームの来日が3月以降になる見込みの中、和製大砲の奮起を期待した。
昨季0本塁打の堂林に4番指令。松田オーナーは本気だった。
「堂林に“4番打て”言うた。去年は悪すぎた。一発じゃなくても信頼できる打者に打ってほしいからな」
プロ13年目。気がつけば周りは若手ばかりになった。それでも練習の虫は変わらない。この日は特打のあと、ブルペンに場所を移してマシンを相手にさらに打ち込んだ。
「(松田オーナーに)いつも気にかけてもらって、期待してもらって、裏切ってばかりなので、本当にしっかりしないといけない。4番というのは別にして、期待に応えたい気持ちです」
一昨年の14本塁打からの大不振。今キャンプでは打撃を見直し、基本に戻ってセンター返しを心掛け復調へ取り組んでいる。レギュラーは保証されていない。守備練習で就くのは一塁。本来のポジションである三塁は林ら若手に譲る格好。状況は理解した上で定位置奪回を目指している。
佐々岡監督は「左が多いこのチームの中で、右の長距離は欲しいところですから。期待するところはあります」と話した。
7、8日に予定されているシート打撃、第3クールからの紅白戦と実戦が待ち受ける。堂林もここが勝負と気合を入れる。「結果を残さないといけない立場。しっかり結果を残せるようにやっていきたい」。プリンスの復活を誰もが待っている。