「広島春季キャンプ」（１２日、日南）

　広島のドラフト４位・田村俊介外野手（１８）＝愛工大名電＝が、異例の形で１軍キャンプに合流した。同じ日南市の２軍キャンプに参加していたが、前日１１日に佐々岡監督が「打撃コーチが見たいと言うから練習参加します」と明言していた。

　この日の練習前には、初々しい表情で先輩たちにあいさつ。フリー打撃では佐々岡監督ら多くのコーチがケージ裏で見つめる中、計６０スイング。柵越えこそなかったが、力強いスイングを示した。午後からは今キャンプ２度目の紅白戦が行われる予定。田村は白組の「７番・左翼」で先発出場する。実戦でアピールし、大抜てきに応えたい。

　田村は高校時代に投手との“二刀流”で活躍。昨夏の甲子園でも１回戦で右中間に一発を放っており、高校通算３１本塁打と打力が売りで将来性豊かなスラッガーだ。