広島ローテ候補の森&玉村炎上 佐々岡監督「5番目、6番目の投手が全く出てきていない」

 左越え3ランを打たれた広島・玉村(撮影・開出牧)
 力投する広島の先発・森(撮影・開出牧)
 四球を与え高橋建投手コーチ(87)からアドバイスを受ける広島の先発・森(16)(撮影・開出牧)
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 「オープン戦、DeNA9-1広島」(2日、横浜スタジアム)

 広島は先発ローテーション候補のドラフト2位・森翔平投手(三菱重工West)、玉村昇悟投手がともに炎上し、打線は5併殺と拙攻を繰り返した。

 佐々岡真司監督は予定の4回を投げきれず4失点KOとなった森について。

 「打たれた球は結局、甘い変化球が多かった。本人にも言ったけど、真っすぐあっての変化球だと思うし、変化球が多かったかな。変化球もストライクゾーンに投げるのがいっぱいいっぱいで、しっかり腕を振った中で制球できていない。腕の振りが緩いから真ん中の辺りに来たら捉えられるし、際どいところは振ってくれない。みんな(バットが)止まるというかね。そういうところが見られたかなと。投げるのがいっぱいいっぱいだったなと。ブルペンでしっかり投げられても対打者になるとなかなか腕の振りが違うのかなと思う」

 一方の玉村も細川に3ランを浴びるなど3回5失点。

 「玉村も同じような感じが見える。真っすぐ系が高いというところが入りから見えた。変化球も腕の振りが森と同じようなところで、(バットを)振ってくれないというところ。やっぱり切れと制球。いかに変化球、真っすぐもそうですし、低めに集められてというところが。やっぱり変化球は腕が振れないと。前々から言っているけど、真っすぐ以上に腕が振れないと。打者の反応というのは(バットが)止まってしまう」

 開幕ローテの5、6番手候補として小林樹斗投手と森、玉村の3投手を挙げていただけに2人の投球は大きな誤算となった。

 「5番目、6番目の投手は全く出てきていないというのが現実。きょうの見た感じではちょっとね、きつい。次はしっかりしないと、それ(ローテ)に入ってこられないなという感じに見えますね」

 3人以外の候補を挙げるとするならば2軍調整中の高橋昂、ロング要員となっていた遠藤らがいる。

 「あとはファームが試合をしてないからね。ファームの状況を見ながら。まあ遠藤もいますし、状態がよければね。可能性はないわけではなくなってきた」

 状況によっては再び遠藤が候補に挙がる可能性を示唆した。

 一方、6安打で併殺の間に入れた1点に終わった打線について。

 「今、そんなにサインは出していないんですけど。いきなり投手が点を取られるとなかなか作戦面も取れない。昨年の課題である投手は先頭(を出さない)、四球(を減らす)とかいろんなことをやっている中で先頭(の出塁)もあった。打者からするとチャンス、無死満塁、1死満塁でどんな形でも点を取るか取らないか。昨年の課題がきょうもできていない。そこは口酸っぱくコーチ陣が言っていると思うので。今の時期だからこそしっかりとやらないと。せっかくキャンプでやってきたことがなかなか出てない」

 広島に戻れば出遅れていた西川らの合流も予定されている。

 「若い選手が多いだけにね、こういうチャンスを取らないと、今から2軍で出ている選手が徐々に調子を上げてきたら、チャンスはなくなると言うところ」

 3日・DeNA戦は小林が先発予定となっている。

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