広島・中崎3人斬り “八回の男”再襲名へ緩急織り交ぜ16球

 「オープン戦、DeNA7-2広島」(3日、横浜スタジアム)

 横浜の日差しを浴びながら広島・中崎翔太投手(29)が躍動した。六回2死。桑原を外角低めの直球で空振り三振に仕留め3人斬りだ。「昨年、一昨年より状態は上がってきている」。1回無安打無失点。強い印象を残した16球だった。

 球威で押した。2人目の細川を右飛に打ち取った1球は150キロを計測。さらに腕を振る度にギアが上がる。桑原の打席では、この日最速の151キロをたたき出した。

 直球を生かす配球も光った。桑原の初球は116キロのカーブ。「挑戦ではありますけど、いろんな球種を使うというところで。持丸が良さを引き出してくれた」。遅球を織り交ぜた投球も右腕復活への道になりそうだ。

 守護神・栗林へつなぐ「勝利の方程式」は白紙。若手が多い救援陣にあって、3連覇を支えた中崎の経験値は何物にも代えがたい。右腕が“八回の男”を担えれば投手力に大きな厚みが出る。

 「みんながレベルアップすればチームは強くなる。自分もしっかりと競争に勝つじゃないけど、チームの結果が出るためにしっかりやっていきたい」

 1回をピシャリと封じても反省を忘れない姿はいつも通り。「何球かはよくない球があった」。飽くなき向上心を胸に、中崎が勝ちパターン入りへ突き進む。

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