広島・西川 1軍合流 外野のレギュラー取る 5日オープン戦即スタメンで結果出す
広島の西川龍馬外野手(27)が4日、マツダスタジアムでの全体練習に合流した。1月末に新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことでキャンプは2軍で調整していた。外野3枠の争いはし烈を極めており、開幕まで残り12試合のオープン戦で結果を残し、定位置奪取に意欲を示した。
ハツラツとした動きが印象的だった。捕球練習では際どい球を滑り込みながらキャッチ。ティー打撃、フリー打撃でも鋭い打球をはじき返した。1月末に新型コロナウイルスに感染し、キャンプを2軍で過ごした西川が1軍に帰ってきた。
「キャンプ終盤はいつ呼ばれてもいいようにしていた。順調にやってきたのですんなり入れた」。充実感いっぱいに汗をぬぐった。
キャンプ中盤まで全体練習参加は一部のみ。打撃マシンと向き合うなど黙々と個別調整した。「数を打って、しっかりトレーニングをして。体力をしっかり戻してという感じだった」。焦る気持ちを抑えながら着実に階段を上ってきた。
開幕までのオープン戦は12試合。5日・西武戦(マツダ)ではスタメン出場する予定だ。佐々岡監督は「しっかりファームで調整しているでしょうし、そういう報告を受けている。当然(去年)レギュラーとして出ている選手なのであした(5日)期待している」と活躍を待ち望んだ。
外野3枠のレギュラーは白紙で、チーム屈指の激戦区。この日、西川は中堅、右翼でもノックを受けた。「外野は全部守れるようにと言っている」と指揮官。昨季は左翼手として最も多く出場したが、今季は状況次第で中堅、右翼での出場もありそうだ。
守備位置にこだわりはない。重要視するのはレギュラーとしてグラウンドに立ち続けることだ。「誠也という大きい存在が抜けた。自分もしっかりしないといけない。自覚を持ってやりたい」。西川は力強い言葉で締めくくり、前を向いた。