広島・森下 初体験の観衆2万人超 新庄一塁コーチにも動じず三回まで完全
「オープン戦、広島1-4日本ハム」(12日、マツダスタジアム)
マツダスタジアムは2万人を超えた。過去2シーズンはコロナ禍で入場制限があった中、プロ3年目の森下にとっては初めての大観衆。応えるようにMAX152キロの速球を軸に、落差の大きいカーブ、決め球のチェンジアップを武器に快投。三回までパーフェクト。五、六回と走者を出してからの投球には課題を残したが、球のキレ、制球力は文句なしの抜群の内容だった。
初回は一塁コーチャーに新庄ビッグボスが立つというイレギュラーにも動じることはなかった。
「球場全体を良い雰囲気にしていたのかなっていうふうに思うので、そこにのみ込まれることなく投げられて良かったです」
笑顔で振り返った。
佐々岡監督も「良くなってきている。あとは本当に微調整。セットになってちょっとの制球ぐらいじゃないかな」と全幅の信頼を寄せた。
シーズンに向けてあと1試合の登板を経て、開幕2戦目となる26日・DeNA戦の先発が見込まれる。
「任されたところでしっかり投げていければと思います」
一昨年が10勝、昨季は8勝と2年連続でローテーションを守ってきた右腕。さらなる飛躍が期待される今季。その行く手を阻むものは見当たらない。