大瀬良 開幕心配ご無用 手応えつかんだ101球今年最長6回4失点
「オープン戦、ソフトバンク5-1広島」(18日、ペイペイドーム)
本番前、最後のマウンドで課題は全て吐き出せた。4年連続で開幕投手を務める大瀬良は、今年最長の6回を投げ7安打4失点。セットポジションでの制球などに一抹の不安を残したが、「やることはしっかりできて、いい形で(開幕を)迎えられるんじゃないかな」と前向きに捉えた。
三回1死二塁で三森に右越え2ラン。四回は2死満塁で甲斐に中前への2点適時打を許した。ただ、被弾は内角スライダーを「すごくうまく打たれた」と技ありの一打。甲斐の適時打はポテンヒットで、数字ほど落胆する内容ではなかった。
その三森には続く四回2死一、三塁から初球のスライダーで遊ゴロ。被弾した球と同じ変化球を投げ「やっぱり打たれた球で抑えたい。オープン戦だからできることだと思いますが、アツさん(会沢さん)も要求してくれた」。最速は149キロでフォークも精度良く決まって7奪三振。「仕上がりが遅い」と話していたカットボールも良化しており、手応えをつかんだ101球となった。
佐々岡監督も「あとは気持ちを開幕に向けて」と揺るぎない信頼を寄せた。「力を入れた時に自分のフォームでいい球を投げられるようにと確認できた。また持ち帰ってやれれば、もう問題ないかな」と大瀬良。百戦錬磨のエースが、堂々と25日のマウンドに立つ。