カープの金本知憲氏 20年ぶり復活 レジェンドゲームでユニホーム姿 鋭い打球

 広島時代の金本
 カープのユニホームを着てレジェンドゲームを楽しむ金本知憲氏(撮影・立川洋一郎)
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 「カープレジェンドゲーム、チームCarp3-2チームHiroshima 」(21日、マツダスタジアム)

 広島OBが集った「カープ レジェンドゲーム」が21日、マツダスタジアムで開催され、金本知憲氏(53)が20年ぶりに広島のユニホームに袖を通し、球場を沸かせた。本塁打競争では鋭い打球を放ち、新井貴浩氏(45)をお約束の“口撃”で笑いを取るなど、鯉党には忘れられない一日になった。

 緑がまぶしいマツダスタジアムで、金本氏の笑顔がはじけた。赤い帽子をかぶり、胸には「C」のマークがあった。20年ぶりに着たカープのユニホーム。大きな喜びがあった。

 「一生と言うとオーバーかもしれないけど、二度と着ることないと思っていた。懐かしい。20年ぶりなので。新人だった時のワクワク感を思い出した」

 試合前から笑顔が絶えなかった。「赤が似合っているか、黒が似合っているのか分からないですけど、それは皆さんが判断してください。似合ってる?本当に?真に受けて喜んじゃうよ」と白い歯をこぼした。

 広島で生まれ、広島で育った金本氏にとって、カープは特別な存在だ。92年に入団し、02年オフにFAで阪神に移籍するまでの11年間を過ごした。

 「生まれ故郷。声援をもらえたことに、すごく感謝しています」。選手紹介時には詰めかけた1万6000人から拍手喝采を浴びた。温かく迎えてくれた鯉党。その気持ちが何よりうれしかった。

 グラウンドでの存在感も光った。金属バットの使用が許可された本塁打競争では木製バットで勝負。「新井には負けません。負けるわけにはいきません」。共に参加した新井氏を“口撃”して笑いを取ったが、「力んだ」と柵越えはなし。それでも現役時代と変わらないフォームや鋭い打球でファンを魅了した。

 山本浩二監督が率いるチームCarpの一員として「3番・左翼」で出場した試合では、三回無死一塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなど3打数無安打。1002打席連続無併殺打の日本記録を持つだけに、驚きの声が上がった。

 試合後のセレモニーでは、佐々岡監督が映像出演し、今季にかける意気込みを語った。「応援しています。かわいがってもらった先輩なのでね」。就任3年目を迎え、間もなく開幕を迎える今季の戦いに期待を寄せた。

 広島を支えたレジェンドの一人として、グラウンドに立った。赤いユニホーム姿は、誰よりも似合っていた。

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