広島・大瀬良「やってやる」 25日開幕、誓う必勝V奪回の道 

 プロ野球は25日にセ、パ両リーグで計6試合が行われ開幕する。4年連続開幕投手を務める広島の大瀬良大地投手(30)は24日、DeNA戦(横浜)での白星発進を誓った。開幕戦は過去3試合で2勝と好相性。さらに同カードの昨季対戦成績は6戦4勝無敗、防御率1・24と無類の強さを見せた。エースが、エースとしての存在感を示し、22年シーズンの幕が開く。

 横浜の空の下、キャッチボールやダッシュなどで最後の調整を終えた。4年連続で任された大役。求められるのはチームを勝利に導く投球だ。大瀬良が表情を引き締め、思いを言葉に変えた。

 「いよいよだな、と。少しずつ緊張感みたいなものも出てきていますし、やってやるぞという気持ちです」

 過去のデータも好投を後押しする。昨季のDeNA戦は6試合で4勝無敗。防御率1・24は対セ5球団で最もいい成績だ。中でも横浜スタジアムは2戦2勝と得意な舞台と言える。さらに過去3度務めた開幕戦は2勝無敗。20年のDeNA戦では1失点完投に加え、プロ初本塁打を放ってみせた。

 警戒するのは牧だ。「状況に応じた打撃ができて一発もある。牧くんに打たれるとチームが乗ってくるイメージなので抑えたい」。昨季対戦打率・267の好打者は、今年のオープン戦で打率・395と好成績を残してきた。オースティンとソトが開幕1軍を外れたが、4番で出場予定の牧が快音を響かせれば相手打線の勢いは増す。細心の注意を払いながら大胆に攻めて封じていく。

 自身にとっても特別なシーズンが幕を開ける。オフに国内FA権を行使せず3年総額8億円で残留。会見では「1年でも長くカープのため、ファンの皆さんのために一生懸命頑張っていきたい」と決意表明した。11月には選手会長に就任。投手でのそれは16年の黒田以来だった。

 同氏に残留を報告した際は「その決断が正しかったと思えるように精いっぱい頑張って」と背中を押された。これまで以上に強い責任感を持ち臨んだキャンプ。自身の調整を進めながら、積極的に言葉をかけるなどして若鯉の成長を促した。チームリーダーとしての姿があった。

 「悔しいシーズンが続いているので、優勝を目指して頑張っていきたい。その先の日本一を見据えて、またみんなで同じ方向を向いて頑張っていきたい」

 背番号「14」がチームを背負って横浜のマウンドで腕を振る。

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