衝撃デビュー広島ドラ6末包 出生時も衝撃の4500グラム 小さい頃から“持ってる男”
「DeNA3-11広島」(25日、横浜スタジアム)
広島ドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=が「7番・右翼」で先発出場し、球団では1958年の森永勝治、古葉毅以来64年ぶりとなる新人開幕戦猛打賞の衝撃デビューを飾った。ド派手なプロ第一歩を記した大型ルーキー。実は、生まれた瞬間から周囲に衝撃をもたらす“持っている男”だった。
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188センチ、110キロの恵まれた体格の原点は、産声を上げた時から。生まれた時の体重は驚きの約4500グラムで母・尚子さんが「生後1歳の子よりも大きかった」と苦笑するほど。唐揚げ、オムライスなど母が作ってくれた料理は何でもおいしそうに平らげた。
小学生の時、出身の香川県坂出市で少年野球の大会があった。参加した150チームからくじ引きで「選手宣誓役」を決めるのだが、末包は見事に150個もあるクジから“当たり”を引いて大役を務めた。その野球チームには小学2年で入り、すぐさま試合でサヨナラ打もマーク。周囲からは口をそろえて“持っている男”と形容された。
オープン戦では結果がなかなか出ず、不振で苦しんだ時期もあったが、開幕スタメンの座をつかんだ。そして迎えた開幕の日、新人選手の開幕戦猛打賞は球団史上64年ぶりという離れ業。この男、やはり何か持っている。(デイリースポーツ・向 亮祐)