カープ菊池涼介 史上8人目300犠打 先制導く好アシストも「ただ、つないだだけ」
「広島3-2阪神」(29日、マツダスタジアム)
広島・菊池涼介内野手(32)が、プロ野球史上2人目となる大記録を達成した。三回無死一塁から投前に犠打。これで史上8人目の300犠打に到達。すでに112本塁打を放っており、100本塁打とのW達成は西武・伊東勤に続き2人目となった。
「300回もやったんだという感じ。サインに忠実にやってきて。今季はバントも増えるということで、しっかり練習してきたからね。仕事ができて、あとは小園君が打ってくれたから点になっただけ。ただ、つないだだけ」
今季の犠打は4個目。昨季の2個を開幕2戦目で追い越した。今季は2番に固定され、打線のつなぎ役を託された。一発を打てるパンチ力がありながら、その役割に徹することができるのが菊池涼の強さだ。
この犠打からのチャンスで、小園が中前適時打を放ち先制点につなげた。開幕から4試合で3度の先取点は、いぶし銀の活躍があったからこそだ。
「(犠打は)大学時代はゼロ。プロに入った時も、できることはそういうことしかなかったから。勝って終われて良かったです」
自分のできることから-。その気持ちが積み重なった記録。開幕4連勝は、こういう男がいるからできたといっていい。