安仁屋宗八氏が好調の広島を分析「新しい風を吹かせるマクブルーム」
「広島8-3阪神」(30日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝ちで93年以来となる開幕5連勝を飾った。1点を奪い1-1で迎えた六回2死一、二塁で会沢翼捕手(33)が右中間へ勝ち越し適時打を放った。昨季4度対戦し0勝3敗と苦しめられた伊藤将を攻略し、13安打8得点で快勝した。4年ぶりとなる開幕からの2カード連続勝ち越しも決め、がっちり首位を堅守した。
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開幕から好調の広島だが、この5連勝目はやはり床田の好投に尽きる。キャンプ、オープン戦でも好調だったが、それをこの日までしっかりキープしてマウンドに上がることができた。
五回こそ、ロハスに本塁打されたが失点はこれだけ。チェンジアップに体勢を崩されながらスタンドまで持っていかれたものだ。コースも、抜き方も悪い球ではなかった。
あえて言うなら、立ち上がりから150キロ近い、キレのある速球を投げ込めていたので、中盤から変化球を増やすこともなかったかな、という感覚はある。それでも7回1失点。抜群の内容で、もっと投げてもいいくらいだった。
この力投が逆転につながったことも大きいし、“4本柱”の安定感が証明されたことも意味がある。
最後に、新外国人のマクブルームは前夜、サヨナラの起点となり、この日も初打点など2安打が得点に絡んだ。強運を持ち、新しい風を吹かせる可能性を持った選手と感じた。