広島 栗林で負けたらしょうがない プロ2年目初の失敗 連続試合セーブ「22」でストップ

 サヨナラ負けを喫し、肩を落とす栗林
 延長12回、大島の適時三塁打で同点を許し、汗をぬぐう栗林(撮影・立川洋一郎) 
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 「中日4-3広島」(2日、バンテリンドーム)

 1点リードの延長十二回、守護神・栗林良吏投手(25)が打ち込まれサヨナラ負け。プロ初のセーブ失敗となり、チームは今季初の連敗を喫した。

 プロ入り2年目にして、初めて体験する苦い感覚。37セーブを挙げた昨季は、セーブシチュエーションで一度の失敗もなかった栗林が、1点リードの延長十二回に逆転サヨナラ負けを喫した。昨年から続いていた連続試合セーブも22で止まった。

 1死から、自身も「あそこが」とポイントに挙げた、溝脇を四球で歩かせたところが、つまずきの始まりだった。そこまで3安打と絶好調の次打者・大島に右中間突破の同点三塁打を許してセーブが消え、続く岡林の二塁適時内野安打で黒星がついた。

 今季から復活した延長戦のマウンドは初。九回から毎回、登板準備を重ねた。十二回に味方が勝ち越して出番が訪れた。「難しさはありましたが、準備はできていました」と言い訳は一切なし。

 佐々岡監督は「(他の投手も)あそこまでよくつないでくれたし、栗林で負けたらしょうがない」と、敗戦の悔しさよりむしろ、いい戦いができた手応えを口にした。

 セーブ機会での失敗なしが途切れたことについて「考えていなかった」と言い切った栗林。「勝ちたいという思いだけ。チームの流れを止めたことを反省して、次に生かしたい」。リーグを代表する守護神。挽回のチャンスなど、いくらでもある。

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