プロ初本塁打の広島・末包 名前に込められた「大きいまま昇って」

 「中日4-3広島」(2日、バンテリンドーム)

 1点リードの延長十二回、守護神・栗林良吏投手(25)が打ち込まれサヨナラ負け。プロ初のセーブ失敗となり、チームは今季初の連敗を喫した。惜敗の中で輝いたのは、五回にドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=のバットから飛び出したプロ初本塁打。大砲候補の放物線が、明るい未来を感じさせた。

  ◇  ◇

 ボールを持てば地元の人気者。少年野球チームでは投手と捕手を兼務し、小学4年時には球速が100キロに達していた。地元のお祭りで実施された“スピードガンコンテスト”では主催者から「来てほしい」と懇願されるほど、存在感は際立っていた。

 だが高校時代は肩や左手首を痛め、毎年のようにケガと戦った。大学、社会人を経てのプロ入り。周囲から活躍を不安視されることもあった一方、親には「一喜一憂しなくていい」と伝え、自身のスタンスがブレることはなかった。

 名前は昇大と書いて「しょうた」と読む。本来なら「太」という字になるところだが、両親は「大」の字を選んだ。生まれた時から大柄ということもあり「大きいまま、昇っていってほしい」。そんな強い願いを込められた。チームは惜しくも敗れたものの、節目の一発は色あせない。25歳のルーキーはさらに大きく、たくましい打者へと成長していく。(広島担当・向 亮祐)

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス