カープ打線不発 援護は会沢先制打のみ チーム本塁打は末包&菊池の2本だけ

 「広島1-2巨人」(6日、マツダスタジアム)

 2点目が遠かった。二回、会沢の右前適時打で先制点を奪って以降4度、得点圏に走者を送ったものの、メルセデスを攻略できない。広島・佐々岡真司監督(54)は「形はつくった中でね。これも野球だと思う」と振り返った。

 四回無死一、二塁では会沢が三ゴロ併殺打に倒れ、続くドラフト6位・末包(大阪ガス)は直球に詰まり投ゴロ。右打者は手元で微妙に動いた直球に手を焼いた。

 七回2死二塁は代打勝負。床田に代わり5日に決勝打を放った松山を送り出した。「1点を取りたいというところ。それで失敗したら僕の責任」。二ゴロに打ち取られ、勝負手は成功しなかった。

 11試合を終えて15本塁打を放っている巨人とは対照的に、チーム本塁打は菊池涼と末包の2本のみだ。今季はつなぐ野球を前面に押し出す。「つないでいくのが今の形。そういう形はできている」。得点こそ生まれなかったが、目指すスタイルに迷いはない。

 接戦を勝ちきれなかったが、会沢はチームの雰囲気を問われ「悪くない」とキッパリ。続けて「1点差ゲームを取っていかないといけないとは思うが、みんな負けたいとは思っていない。反省するところは反省して、試合は続きますから」と前を向いた。

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