カープ床田 さすが巨人キラー7回0封 指揮官伝授のカーブ冴えた「幅が広がる」

 「広島1-2巨人」(6日、マツダスタジアム)

 広島・床田寛樹投手(27)が、さすがの“巨人キラー”ぶりを見せつけた。先発して7回3安打無失点の好投で相手打線を寄せ付けなかった。昨季の巨人戦は3試合に登板して防御率1・17。今季も好相性を感じさせるマウンドとなった。チームは本拠地で今季初黒星を喫した中、左腕の投球が今後の大きな収穫となった。

 アイシング姿の床田は九回裏、ベンチの最前列で懸命に仲間を鼓舞した。1点差で惜しくも敗れたが、マウンドで示した97球の好投は色あせない。「真っすぐは、すごく良かった。途中から四球を出さずに行けたのは良かったと思うけど、きょうは野手の方が守ってくれた」。7回3安打5奪三振で無失点も、自身開幕2連勝とはならなかった。

 打線が先制した直後の三回。先頭の小林に中前打、犠打と四球などで2死一、三塁とピンチを迎えて3番・ポランコを迎えた。カウント2-2から、最後は外角低めにこの日最速の151キロ直球を投げ込んで見逃し三振。スタンドからは大きな拍手を受けた。

 四回までに3四球を与えるも、五回以降は無四球。七回は1死一塁で丸に右中間二塁打を浴びたが、味方の素早い中継プレーに救われて同点は免れた。「スライダーがあまり良くなかったが、カーブでカウントを取れた」と振り返ったように、緩急を生かした。

 そのカーブはキャンプ中、佐々岡監督から伝授されたもの。自身も持ち球にしていたが、握りを変えて一度浮き上がって大きく落ちる軌道を求めてきた。曲がり球がアクセントとなり、主導権を握り続けた。「今日は、ほとんどそれ(カーブ)でカウントを取れた。すごく幅が広がるかなと思います」と確かな収穫を持ち帰った。

 1-0で継投に入った八回、2番手・中崎が吉川に決勝の逆転2ランを被弾。床田の白星は消えたが、テンポ良くアウトを重ねた姿に佐々岡監督は「粘り強く、いい投球だった」と評価した。巨人戦は昨年3試合で1勝1敗、防御率1・17と安定感が際立った。9月21日の同戦ではプロ初完封も達成。その試合から年をまたぎ、巨人戦は16イニング連続無失点となった。

 チームは今後5月1週目までの間、火曜日からの巨人3連戦が3度組まれており、再戦の可能性が高い。「きょうの投球内容をもう1回見て、反省するところは反省して。次回は違う入りで行くのかとか、その辺の対策を練りながらやりたい」と床田。快投を続け、次回は白星をつかむ。

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