広島・小園 松山から逆襲だ ヤクルト・山田らと合同トレの地 復調へ「きっかけに」

 自主トレの地・松山からの復調を目指す小園
 松山坊っちゃんスタジアムで、山田(右奥)らと自主トレを行った小園=1月
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 広島の小園海斗内野手(21)が11日、逆襲に意欲を示した。12、13日のヤクルト2連戦は坊っちゃんスタジアムでの一戦で、1月に山田、川端らとの合同自主トレで汗を流した場所でもある。開幕から「3番・遊撃」で全試合出場を続けるが、打率・167と苦しむ。松山で現状打破のきっかけをつかむ。

 気持ち新たに、松山観光港に降り立った。12日からのヤクルト2連戦は坊っちゃんスタジアムが舞台。小園は「いいきっかけになればいいと思っているので頑張りたい」ときっぱり。シンプルな言葉に思いを込めた。

 苦しんでいる。開幕から2試合連続安打を放ったが、波に乗れない。打率・139で迎えた5日の巨人戦で今季初の3安打。浮上の足掛かりにしたかったが、継続できなかった。現在は2試合連続無安打中で打率・167。「全然、形とかもまだまだ整ってない」。悔しさが募る開幕からの15試合だ。

 長いシーズンは始まったばかり。復調の兆しを松山で見い出す。同球場は1月にヤクルト・山田や川端らとの合同自主トレで汗を流した場所でもある。

 昨季、打率・298を残すなど大きな成長カーブを描くことができた要因が、山田らへの弟子入りにあった。今年はヘッドの使い方や体重の乗せ方などを学び、打ち上げの日には「(ヤクルト戦で)打つなよ」と笑顔で言われた。

 今季初のヤクルト戦。師匠たちとの対戦に気合が入る。「向こうは打たないでくれって思ってますけど、しっかりとやっていきたい。いいプレーを見せつけられるようにしたいし、チームが勝てばいいと思っているので、全力プレーをしたい」と顔を上げた。

 チームは引き分けを挟み3連勝中。10勝4敗1分けで首位に立つ。つながりを重視する攻撃スタイルで積み上げたチーム打率・261、総得点73は、12球団トップの数字だ。小園が復調すれば、打線はさらに厚みを増す。

 佐々岡監督は小園について、今後も3番での起用を明言。「今のところ(打順は)変えない。いずれはあるかもしれないけど、レギュラーとしてやってもらわないといけない選手なので、そう簡単には(変えない)」と期待を寄せた。

 12日に先発するサイスニードとは、昨季6打数3安打の打率・500と好相性。「使ってもらっているだけで感謝しかないので、しっかり期待に応えられるように日々やっていきたい」。若鯉が全力を尽くすことだけに集中する。

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