広島・大瀬良 エースの責任 2戦連続QSも勝利に導く! 16日・今季初マツダ登板

 広島の大瀬良大地投手(30)が14日、エースとしての存在感を示し竜を斬ると意気込んだ。16日にマツダスタジアムである中日戦での先発が濃厚だ。過去2試合はクオリティースタート(6回以上自責点3以下)を達成しながらチームを白星に導けなかった。今季初の本拠地登板でもある。快投でチームをさらに上昇気流に乗せる。

 いつもと変わらない優しい口調にも、次回登板へ懸ける強い思いを込めた。自身に課すのはチームを勝利に導く投球だ。過去2試合はリードを守れずにマウンドを降りた。今季本拠地初登板。大瀬良がエースとしての意地を見せる。

 「最低の最低限、試合はつくれているけど、求められているところはそこじゃない。よりいい形で投げられるように準備はしてきた。しっかりそれを結果として出せるようにやっていきたい」

 1日の中日戦は八回に2失点し逆転を許した。8日の阪神戦は四回から3イニング連続で失点し6回3失点で降板した。「この前の試合(8日)だって勝たないといけないし、その前のドラゴンズ戦(1日)も勝てた試合ではあったと思う」。結果が伴わない投球に悔しさが募った。

 開幕ダッシュに成功したチームは11勝5敗1分けの2位に位置する。チーム防御率はセ界トップの2・32だ。先発陣に限ったチーム防御率も2・03と抜群の安定感を誇る。

 「僕が一番、調子自体は良くはないと思う。今の6人で」。過去2試合で出た課題と向き合い、16日の中日戦登板へ向けて修正に励んできた。

 思い通りの投球ができなかった要因は、カットボールやスライダーの制球力が安定しなかったこと。この日のブルペンでは、プレートの位置を真ん中から三塁側に変更して腕を振った。

 「すごく気持ちよく投げられたかな。その感じで投げられれば戻ってくるという手応えはある」。納得の投球に白い歯がこぼれた。

 鯉党の声援も力に変える。「やっとホームで投げられる」。今季4試合目にして本拠地登板は次回が初めてになる。入場制限が撤廃され1試合2万人以上が詰めかける。期待に応えたい思いは強い。

 「責任を持って、感じて、よりいいものを出せるようにやっていきたい」。8年前の14年4月16日はプロ初勝利を挙げた日でもある。内容、結果を高いレベルで求めるのがエース。広島のマウンドで躍動してみせる。

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