カープ・末包 好球必打!絶好調ルーキーは“シンプル思考”で快音量産だ

 広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=が25日、“シンプル思考”で快音を量産していくことを誓った。直近の出場5試合で打率6割と好調。26日からのヤクルト3連戦(マツダ)に向けて、長打を求め過ぎず、甘い球を積極的に狙う姿勢で勝利に貢献する構えを示した。

 過度な力みも難しい考えも必要ない。末包は26日から始まるヤクルト3連戦を前に「(これまでの試合で)良かった部分をどんどん増やせるようにしていきたい」と打撃面での活躍に意欲を示した。

 確かな手応えを抱きつつある。21日の巨人戦から、2試合連続で猛打賞を記録した。ボールをゆっくり見ることを重視し、打撃フォームに微修正を加えている現状。24日のDeNA戦は無安打ながら取り組みの成果は徐々に表れ、直近5試合は15打数9安打で打率6割と好調さを際立たせた。

 その中で明確になった課題もある。凡退した打席は「甘い球を見逃したり、厳しい変化球を空振りしたりするような感じだった」と自己分析。顕著だったのは24日・DeNA戦の四回、2死から空振り三振に倒れた場面だ。

 大貫が投じた初球の真ん中スライダーを見逃して1ストライク。その後、空振りとボール球を挟んでカウント1-2となり、最後は4球目の外角スライダーにバットが空を切った。「変化球を投げてくるにしても甘い球はあると思うので。それを積極的に打ちにいければ」。甘い変化球を一振りで仕留める。“好球必打”のシンプルな考え方で、先週以上に大暴れしていく。

 長打力が持ち味だが、ここまで本塁打は1本。ただ、決して欲は出さない。「下手に(ボールに)角度を付けにいくと、また悪い方に戻ってしまうので。あまり本塁打を狙うと、大振りになって変化球も振ってしまう」。謙虚なスタンスを崩すことなく、確実性の向上に努めていく。

 ヤクルト戦は今季、12日の松山で行われた一戦に先発出場して4打数1安打だった。好調さを買われ、現在は4試合連続でスタメン出場。己の地位を確立させるためにも、毎試合が勝負になる。「まずはしっかりコンタクトしていって、そこから徐々に上げていければ」と末包。日々成長を遂げるルーキーが、3連勝中のチームの勢いをさらに加速させる。

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