広島・堂林 Vメモリアル弾 プロの厳しさ教えた!中京大中京後輩・高橋宏撃ち!
「中日0-1広島」(29日、バンテリンドーム)
11歳差の後輩にプロの厳しさを教える広島・堂林のひと振りとなった。
0-0で迎えた五回2死。そこまで初対戦の高橋宏に7三振を奪われるなど封じ込まれていた。ここで中京大中京の先輩が燃えた。カウント3-1から真ん中に来た151キロを完ぺきに捉え、左翼スタンド中段まで運ぶ特大の先制弾だ。
会心の一撃に弾道を確認してからベースを一周。後輩を思いやってか、ガッツポーズはなかった。
「打者有利のカウントだったので、思い切って狙って、しっかり捉えることができました。後輩とこうやってプロの世界で対戦できるということはうれしいです。これから対戦が増えるように、お互い頑張っていけたら」
前夜はリリーフ陣が打たれ、嫌な逆転負けで連敗。バンテリンドームでは前カードで3タテを食らっていた。そんな負の流れをすべて振り払ってみせた。佐々岡監督も「一発で仕留めるのは後輩思いではない厳しい先輩ではありますけど、価値ある一発だった」とジョークを交えながら最大級の賛辞を送った。
23日・DeNA戦から5試合連続で1番に座るプリンス。
「とりあえず連敗止められて良かったなと思います」
さわやかな笑顔でこれからも打線をけん引する。