広島・森下 中日に雪辱の7回2失点でも反省「本当に野手も必死」
「中日4-2広島」(30日、バンテリンドーム)
主導権を握られても試合は作った。先発した広島・森下は8安打を浴びながら7回2失点。我慢のマウンド振り返り、試合後は「もっと打者と勝負していくべきだなと思います」と反省が口を突いた。
四回1死一、二塁から阿部に左前適時打。151キロでバットを折りながら、しぶとく落とされた。続く五回は2四球などで1死満塁とされ、石川昂の右犠飛で2点目を奪われた。それでも、ともに最少失点で切り抜けたのは右腕の意地。七回は1死から連打で一、二塁とピンチを招いたが、石川昂、ビシエドの中軸を打ち取った。
中日との前回対戦、4月17日は10安打8失点で自己最短の2回KO。辛酸をなめた相手に及第点の結果を示したが、右腕はそこに至る過程を冷静に見つめた。「ランナーをためて、ただそこで打たれていないだけ。走られたり、本当に相手の思うような野球をやられている。しっかり改善していけたら」。ボール先行の投球に加え、五回までに3盗塁を許した点も受け止めた。
自身の黒星を消そうと、八回に奮起してくれた打線の思いも感じ取った。「本当に野手も必死にやっていると思いますし、もっと野手のリズムを自分がつくっていけるように」と森下。胸に残ったもどかしさは、次戦のマウンドで晴らす。