広島 中崎2軍降格 勝ちパターン再構築 佐々岡監督「流動的になるでしょう」

 「中日4-2広島」(30日、バンテリンドーム)

 広島が「勝利の方程式」を再編する。試合後に佐々岡真司監督(54)が中崎翔太投手(29)の2軍再調整を明言。右腕は2-2の八回から登板すると、連打でピンチを招いて今季4敗目を喫した。今後、八回の投手起用は状態を見極めながら日替わりで乗り切る方針。この日の黒星で4月は10勝12敗1分けとなり、月間負け越しも決まった。

 開幕ダッシュを決めたチームが岐路に立たされた。セットアッパーの中崎が自身2試合連続となる乱調。これを受けて佐々岡監督は右腕の2軍再調整を決断し「勝利の方程式」再編を明言した。

 「勝ちにいくために中崎を出しましたが…。体も心も今の状態で投げてもという判断ではあります」。指揮官は厳しい表情で言葉を紡いだ。

 八回の自軍攻撃、西川とマクブルームの2者連続適時打で2-2と同点に追いついた。逆転勝利への期待が高まり、八回のマウンドが中崎に託された。ところが先頭・阿部に右前打を浴び、高橋周にも左前へ運ばれた。続く木下はきっちり送りバント。直後、指揮官がベンチを立った。

 「前回登板のあと。きょうはしっかりやってくれると信じて出しました。しっかりと捉えられていた。心技体の部分で、久々の1軍で登板が続いて、疲れなども出ているのかもしれない」

 前回4月28日のヤクルト戦は3連続四球と制球を乱し、村上に同点2点打を浴びKOされた。この日も直球は140キロ台後半ながら真ん中付近に集まり、痛打された。チーム最多14試合目の登板で1勝4敗、防御率8・03。2試合連続で本来の投球が影を潜めたことで、首脳陣は再調整を決めた。

 佐々岡監督が「そこは考えながら。あした以降は流動的になるでしょう」と明かすように、守護神・栗林へつなぐ「勝利の方程式」は当面、日替わりになる見込み。七回を担ってきた島内や塹江らが現段階では八回の候補になりそうだ。

 新助っ人左腕のターリーはこの日、ウエスタン・オリックス戦(東大阪)に登板し1回無失点。4試合連続で得点を許さなかった。当初から連投テストを経ての昇格プランを描いているため、最短で3日の巨人戦から1軍合流が見込まれる。

 4月は10勝12敗1分けとなり、月間負け越しが決まった。今季のイニング別失点は八回の24点がワースト。首位巨人の背中を追いかけるためには、八回の男を含め、勝ちパターンの再構築が求められる。

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