広島エースの存在感 大瀬良全7試合QSキープ「走者出しても粘り強く」

 「広島3-4DeNA」(6日、マツダスタジアム)

 次第に大きくなる拍手を、背中で感じた。最大の勝負どころで結果を出すのがエースの使命。同点の七回2死満塁、広島・大瀬良は楠本を空振り三振に斬ると、声を上げて力強く右拳を握った。外角への146キロ直球が、球場全体を熱気に包んだ。8安打を許すも7回3失点。「きょうは走者を出してからどう粘れるかが大事だなと。粘り強く投げることができた」と振り返った。

 初回1死で大田に左越えソロ、なおも1死一塁から牧に左中間へ2ランを浴び、3点を献上した。「やられたボールは全部高かったかなと。低めに投げようと思った球が、ああいう形になってしまって」。先制パンチを食らったが、そこで崩れなかった。

 三者凡退は三回のみだったが、二回以降は追加点を許さない。味方が三回、同点に追い付いて以降は「もうこれ以上、失点しないように」と自らに言い聞かせた。五回は2死三塁で大田を投ゴロ。変化球を低めに集め、カーブも有効活用した。

 この日の5三振で、奪三振数39はリーグトップ。そして開幕から全7試合でQS(6回以上自責点3以下)も達成した。「最低限かなと。僕が投げる試合は勝たなきゃいけないと思って投げている。あしたまた、みんなで勝てるように前を向いて頑張りたい」。抜群の安定感を誇るエースの存在が頼もしい。

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