安仁屋宗八氏 広島・森下は球数を増やさない投球を心掛けて
「広島3-5ヤクルト」(14日、マツダスタジアム)
広島は八回に1点リードを守れず逆転負け。継投失敗の格好となったが、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「もったいない」と先発・森下暢仁投手(24)の球数を課題に挙げた。
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森下の、この日の投球に対して、まず「もったいない」という言葉が浮かんだ。試合は八回、救援陣が崩れて逆転を許す形となり、ここで森下の4勝目もなくなった。
ただ、立ち上がりから変化球でストライクを取ることができず、ヤクルト打線も直球を狙い打ってくる、という投球が続いたために球数が増えてしまった。途中から持ち直したものの、7回を投げて119球で降板。
これが序盤から変化球の制球がよければ、もう少し長いイニングも投げられただろうし、展開も変わってきたはずで、そこに「もったいない」という思いが湧いてくる。
加えて気をつけたいのが、回の先頭打者だ。この日は初回から3回まで、そして六回と先頭に打たれたが、これも球数を増やす要因となる。
そして出した走者への、けん制の多さ。「走りたければどうぞ」くらいの気持ちで、打者に集中して生還だけは阻止する。そういう投球を心掛けて欲しい。