カープ遠藤 準地元・宇都宮で初G倒星へ 観戦予定の両親&友人に「成長見せたい」

 広島の遠藤淳志投手(23)が16日、準地元・宇都宮での巨人戦今季初勝利を誓った。17日に18年以来4年ぶりとなる宇都宮清原球場での同戦に先発する。宇都宮は右腕の故郷である茨城・土浦から車で約1時間半の距離にあり、登板日には両親が試合観戦に訪れる予定。首位ヤクルトとは0・5差。6連戦初戦を白星で飾り、チームに勢いをつける。

 額ににじむ汗が心地良い。五月晴れの空の下、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した遠藤は、ダッシュやキャッチボールなどで最終調整した。任されたマウンドは17日に準地元・宇都宮で行われる巨人戦。気持ちは高ぶるばかりだ。

 「ワクワクしながら、良い緊張感の中で臨めれば良いかなと思います」

 宇都宮清原球場には、茨城・霞ケ浦高在籍時に2年秋の関東大会で訪れたことがある。ただ、当時は右手甲をケガしていたため、ベンチには入ったが登板機会は訪れなかった。

 「席数が結構多かった」と球場の雰囲気は鮮明に覚えている。同日は地元の土浦から両親や友人が応援に駆けつけてくれる予定だ。「地元に近いし、地元の友達とかも見に来てくれる。5年目ですけど、成長しているというのを見せたい」と力を込めた。

 巨人戦は今季2度目。注意する打者には中田を挙げた。「状態も上がってきてますし」。長距離砲は前カードの中日戦で逆転満塁弾を含む2試合連続本塁打を放っている。

 4月21日の対戦ではプロワーストタイの1試合3被弾で4回6失点(自責点4)KOされた。同じ轍(てつ)は踏まない。「冷静にできれば。前回やられているので、やり返す気持ちです」とピンチでも動じずに腕を振り抜く構えだ。

 12日の阪神戦が雨天中止になったことを受け、ローテが変更になった。中8日で火曜日に出番が来た。大事な6連戦の初戦。それでも気負いはない。

 「頭だからというので変えることなく。大地さん(大瀬良)だったり、亜蓮さん(九里)には『俺らがチームを引っ張って投げていくから、お前は自分の投球をするだけ。自分一番というか、思い通りに投げていけ』と言われた。チームのことは考えますけど、自分の一番良い投球ができるように頑張りたい」

 宇都宮での試合は過去8試合で2勝6敗。現在は5連敗中で、巨人戦に限っても14年から3連敗中だ。チームはヤクルトの背中を0・5差で追う。首位再奪取へ、若鯉が宇都宮のマウンドで躍動する。

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