広島アンダーソン2勝目「しっかり守ってもらった」 堂林に「アイ・ラブ・ユー!」
「広島1-0中日」(22日、マツダスタジアム)
次から次へとバッターをなで斬りにした5日、巨人相手の日本デビュー戦とはまた、ひと味違う広島・アンダーソンが2勝目を手にした。
序盤から大量援護があった前日までの2試合とはうって変わって、味方打線が相手先発の柳に手を焼く展開。それでも、やるべきことに注力するのみだ。
二回に1死から連打でピンチを招くなどもあったが、自身は「(ピンチの)印象はないですね」と、われ関せず。ここは中村健のファインプレーもあって危機を脱し、その後もヒットは許しながら「打たせて、しっかり守ってもらったことが好投の要因だった」と、失点を防ぐ粘り強い投球でイニングを重ねていった。
その“ご褒美”は、最高のタイミングでもたらされた。六回、自身の代打・堂林が文字通り値千金となる先制&決勝弾をかっ飛ばし、チームにもアンダーソンにも勝利が舞い込む。
2人が並んだお立ち台では、堂林に「I LOVE YOU!」と、最大の謝意を伝えた助っ投。
佐々岡監督は「真っすぐの勢いがあった。頑張ってくれた」とたたえた。順調なら3度、交流戦登板が訪れる。“剛”で勝った巨人戦。“柔”で勝ったこの日。どちらもいける二枚腰に、期待値は高まるばかりだ。