カープ会沢 先制の千金V打!46日ぶり打点 同級生対決制してマー君初撃破
「楽天1-3広島」(7日、楽天生命パーク宮城)
天敵・田中将を打ったのは同級生の広島・会沢翼捕手だった。
田中将の前に四回までわずか1安打、毎回の6三振を奪われていた。この試合まで通算6試合の対戦で3勝1セーブ、1・54と抑え込まれ、1度も勝てていなかった相手。この日もお手上げかと思われたが、違った。
五回先頭の坂倉が安打、松山も続き無死一、二塁。ここで中村奨はバント失敗、小園は初球を中飛。重い空気に包まれたが、ベテランがいた。
会沢は初球のフォークに食らいつき、右前にはじき返す先制適時打にした。
「(田中将は)僕らの世代を引っ張ってくれている。すごくいい投手なので追い込まれたら難しい。積極的にいこうと思った。床田も頑張っていた。なんとか点を入れられてよかった」
自身4月22日・DeNA戦以来、46日ぶりの打点は千金の一打となった。
4月29日の中日戦で下半身のコンディショニング不良を訴え途中交代して以来、連戦での出場は回避している。試合前には全体から離れて一人走り込み、トレーナーにケアをしてもらう姿がある。体調は万全ではない。
一生懸命やるだけ
「試合に出ている限り、そんなことは言っていられない。チームが勝てるように一生懸命やるだけです」
言い訳はしない。やれることを全力でやるだけ。献身的な34歳が苦しむチームを救った。