カープ九里 無援に泣いて4敗目 指揮官は粘投6回2失点を評価も制球力修正を求める
「楽天4-1広島」(9日、楽天生命パーク宮城)
中盤の勝負所で踏ん張りきれなかった。0-0の四回。広島・九里亜蓮投手(30)が1死満塁から2点を失った。序盤は粘りの投球を続けてきたが、ついに捉えられた。
「球数も多く、リズムもあまり良くない中で先に失点してしまった」
3本の単打で全ての塁が埋まると、武藤に先制の中犠飛。続くピンチでは西川に右前適時打を浴びた。打たれたのは低めの変化球。失投ではないものの、巧みなバットコントロールでさばかれた。
岸は立ち上がりから球威があり、制球力も安定していた。それだけに1イニングで複数失点したことに悔しさが募る。「1点でも少なく抑えられるように、最少失点でしっかりいけることがベスト」と言葉を紡いだ。
6回8安打2失点で4敗目を喫した。佐々岡監督は「6回2失点ということであれば」と粘りの投球を評価しながらも、「3-2というカウントが多くなってリズムよく投げられていなかった」と制球力の修正を求めた。
交流戦は3試合に登板し1勝2敗。7回まで投げた試合は一度もなかった。九里は「しっかりと自分の思ったところに投げられるようにやっていければ」と課題を口にした。17日から再開するリーグ戦。長い回を投げ抜き、先発の柱の一人として存在感を示す。