カープ止まらぬ貧打ついに借金生活 痛すぎる龍馬離脱 10安打でわずか1点の拙攻

 「楽天4-1広島」(9日、楽天生命パーク宮城)

 広島は九回に長野久義外野手(37)の適時打で20イニングぶりの得点を挙げたが及ばず連敗。過去11試合の対戦で8敗を付けてきた得意の楽天・岸に12球団勝利をプレゼントする始末。ついに今季初の借金生活に転落。首位のヤクルトとは今季最大となる8・5ゲーム差に開いた。

 最後の打者となった野間は空振り三振に倒れると天を仰いだ。今季61試合目でついに借金生活に突入した。佐々岡監督は「まぁそれはもう。結果をしっかりと受け止めて、また明日から3日。あと3つ頑張ります」と気丈に振る舞ったが、現実は重い。

 チャンスはあった。三回は先頭の堂林が二塁打で出塁したが長野は初球を三ゴロ。中村奨の右前打で一、三塁としたが、野間が同じく初球を一飛。続く菊池涼も捕邪飛で逸機。五回も上本、長野に安打が生まれたが、あと一本が出なかった。

 「今はなかなか(打線が)つながっていかない。最初の(三、五回の)2回のところでしょうね。積極的に打つのはいいですけど、打つ球を絞れば、というところ」

 岸に対しては過去11試合で8敗を付けてきた。得意としてきたはずだが、スローカーブだけでなく、チェンジアップに翻弄(ほんろう)され、術中にはまっていった。

 「スコアラーのデータなり、情報が入った中で、対策は練ってあったんでしょうけど、なかなか。昨日も一緒でしたけど。交流戦に入って出てないというところ」

 九回に宋家豪を攻め長野の適時打で1点を返し、意地を見せた。3月29日以来、72日ぶりとなる九回の得点だった。

 やはり3番・西川の離脱が痛い。3日・オリックス戦から欠場。以降チームは1勝5敗と急降下している。楽天3連戦もわずかに4得点。交流戦のチーム打率は12球団最低の・216。本塁打はいまだ0本。1954年の16試合連続本塁打なしの球団ワースト記録にあと1と迫ってしまった。

 交流戦は4勝11敗と単独最下位に沈む。10日からはベルーナドームで最後のカードとなる西武3連戦に臨む。ここで浮上しなければ3季連続の最下位という不名誉記録もチラつく。

 開幕前には評論家諸氏の最下位予想に奮起。「やっちゃろうや」を合言葉に快進撃を続けた。今こそ、あの反骨心を思い出せ!

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