広島・菊池涼 やっと出た!チーム交流戦初アーチ 不名誉記録に終止符
「西武3-6広島」(10日、ベルーナドーム)
本塁打0の呪縛を解いたのは広島・菊池涼だった。同点で迎えた五回2死。高橋のカーブを捉えると、高々と舞い上がる“らしい”打球で左翼席まで運んだ。自身3月26日・DeNA戦以来の2号ソロは、チームにとって交流戦初で、実に16試合ぶりのアーチとなった。
七回には1死二塁から、右中間へダメ押しとなる適時二塁打。塁上でガッツポーズを繰り返した。
「チーム状況もそうだし、自分もなかなかうまくいっていないし。(野村)祐輔が久しぶりに(1軍に)上がってきて、しっかり投げていたし、なんとか援護したいという気持ちだけで。なんか力み過ぎていたのかな。打たなきゃとかね。もう、割り切って。懐かしいというか、リラックス打法のイメージでいった」
自身は試合前の時点で6月は29打数5安打の打率・172と不振に陥っていた。勝てないチーム状況も重なり、責任を感じていた。
「オレだけじゃなくみんな得点圏にいけばいくほど、打たなきゃ、打たなきゃって思っていたと思う。きょうはいい意味でみんなリラックスしていた」
自らのバットでチームを解放してみせた。開幕時のようなつなぎの野球と一発で、二回から七回まで6イニング連続得点。再び勢いを取り戻した。
◆本塁打なし15試合でストップ 広島はこの日、菊池涼と坂倉が本塁打を放ち、本塁打なしの試合が15試合連続でストップ。球団最長は1954年の16試合連続。前日まで交流戦チーム本塁打も0だったが、16試合目で初本塁打。交流戦の過去最少本塁打は16年・阪神の3本。