広島 秋山獲り電撃参戦 西武&ソフトバンクと争奪戦 松田オーナー「もたらすもの大きい」
広島がパドレス傘下3Aエルパソを自由契約となった秋山翔吾外野手(34)の獲得に乗り出すことが21日、分かった。古巣・西武、ソフトバンクが名乗りを上げる中、電撃参戦を表明。松田元オーナー(71)は「戦力としてはもちろん、その存在がチームにもたらすものが大きい」と交渉に乗り出すに至った理由を明かした。
チームは開幕6連勝でスタートしたが、交流戦で最下位に沈んだ。この間、チーム打率・217、2本塁打、33得点はいずれも12球団最低。得点力不足が最大の課題となっている。特に3番を務めてきた西川が3日から下半身のコンディショニング不良で離脱、以降3勝10敗と失速した。
この窮地にNPB通算1405安打、首位打者1回、最多安打4回、プロ野球記録のシーズン216安打など、球史に残るヒットメーカーを獲得できれば、再浮上へ大きな動力を得ることになる。
松田オーナーは「投資的な意味合いもある」と話す。高い打撃技術、練習への取り組み方、人間性などにも定評があり、加入すれば、チームにもたらす波及効果は計り知れない。同じ右投げ左打ちの打者が多数在籍することもあり、お手本としての期待もある。
秋山は20日に帰国。西武の渡辺久信GMは「連絡はとっている。そのうちに会う」と直接交渉を明かしており、獲得戦線はソフトバンクを含めた三つ巴(どもえ)の様相を呈している。球団は当初、新外国人野手もリストアップしていたが、今後は秋山1本に絞って獲得を目指す。