広島・マクブルーム4番の働き猛打賞 一発打てば7戦6勝、まさに勝利の大明神
「広島5-3巨人」(1日、マツダスタジアム)
チームを勇気づける一発にカープベンチが沸いた。3-1の五回2死三塁で、広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が左中間席へ8号2ランだ。点差を広げ、大瀬良の背中を押す一打に「本当に良いホームランだった」。汗をぬぐいながら白い歯がこぼれた。
振り抜いたのはシューメーカーが投じた膝元のツーシームだった。内角低めは得意なゾーン。「コンパクトに捉えることができたよ」。腕をうまくたたみ描いた放物線に充実感がにじんだ。4番が本塁打を放った試合は7戦6勝。マツダスタジアムでは4戦全勝で不敗神話を継続させた。
初回2死二塁は先制の左前適時打を放ち、先頭の四回は左中間を破る二塁打で得点の起点となった。サイクル安打こそ逃したが、今季3度目の猛打賞となる3安打3打点で連敗ストップに貢献した。
秋山の加入に刺激を受けている。自身がロイヤルズ時代の20年に対戦経験がある。当時、話をしたことはないものの、好打者であることはひと目で分かった。それだけに「彼と西川が帰ってくればすごいチームになるんじゃないかな」と目を輝かせた。
6月下旬から打撃状態は上向く。最近11試合で無安打は2試合しかない。「できることをしっかりやろうと思っているよ」。シンプルな心構えが好調の要因だ。