【安仁屋宗八氏の眼】菅野への対抗心が広島・森下のボールにすごみ加えた
「広島2-0巨人」(2日、マツダスタジアム)
広島・森下は今季一番の投球でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。すべてのボールが、立ち上がりから切れており、ピンチを迎えた八回1死満塁でも丸を直球で一ゴロ、ウォーカーをスライダーで三振と、しっかりと投げきった。
8回無失点。奪った11三振がいずれも空振りというところに、森下のボールがいかに切れていたかが表れている。
ただ調子が良かっただけでなく、相手が好投手・菅野というところも「絶対に、先にマウンドを降りない」という、森下の気持ちにもう一段、高める要因となったように見えた。
そして4番・マクブルームの連日の活躍。先発が頑張り、4番が打てばこういう試合になるという典型だが、森下に白星をつけてあげたかった。それほどの好投だった。