広島・マクブルーム 来日初サヨナラ弾「最高の結果」 頼れる4番に鯉党歓喜

 9回、サヨナラ2ランを放ち、ホームでナインに迎えられるマクブルーム(撮影・坂部計介)
  9回、マクブルームはサヨナラ2ランを放つ(撮影・坂部計介)
 9回、サヨナラ2ランを放ったマクブルーム(10)を笑顔で迎える広島ナイン
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 「広島2-0巨人」(2日、マツダスタジアム)

 広島・マクブルームの気持ちは、澄んでいた。両先発の好投により0-0で迎えた九回。無死から3番・菊池涼が左前打で出塁する。

 「キク(菊池涼)が出てくれて、何かが起こりそうな予感があった。自分か、坂倉か、次のチームメートか」。4番でありながらヒーローの座を欲張らない分、無駄な力は入らなかった。

 1ボールから「狙っていた」という平内の147キロ直球を完璧に捉えると、打球はカープファンで埋まった右中間スタンドで弾んだ。「最高の結果になりました」という、サヨナラ9号2ランだ。

 もちろん、サヨナラとなれば本拠地限定のイベントだが「日本で(初めて)のサヨナラホームランがマツダで、カープファンの前で打てたというのは非常にうれしい」と言うほど、主砲は“ヒロシマ”になじんできた。

 オフには広島の街をサイクリングでリフレッシュ。川沿いのベンチでゆっくりと過ごすことがリラックスタイムになっているという。

 独特の暑さも「こういう季節が、野球に適していると思います」と意に介さない。リラックスと、タフさが生んだ、ゲームでの集中力。マクブルームの季節が、これから本格化する。

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