カープ・マクブルーム 七回一時同点打!3連戦で2発7打点のGキラー 虎狩りも任せろ

 「広島5-7巨人」(3日、マツダスタジアム)

 広島は逆転負けで、同一カード3連勝を逃した。敗戦の中で際立ったのはライアン・マクブルーム内野手(30)。2点を追う七回に一時同点の2点適時二塁打を放つなど2安打2打点と躍動。今3連戦ではサヨナラ本塁打を含む2本塁打6安打7打点と絶好調だった。5日から始まる今季無敗の阪神3連戦でも打線をけん引していく。

 高く舞い上がった打球が右翼方向へ伸びていく。マクブルームのスイングに、日曜日の本拠地がこの日一番の盛り上がりを見せた。「完璧に捉えたような打球ではなかったが、いい感触はあった」と振り返った主砲。試合に敗れた一方、一時は勝機をたぐり寄せた価値ある働きで4番の意地を示した。

 2点を追う七回、最大の見せ場が訪れた。2死一、二塁で赤星の初球146キロを力強く振り抜いた。打球は右翼・重信のグラブをはじく同点の2点適時二塁打。二塁ベースに到達すると、手をたたいて喜びを表現した。「非常にいい一打だったかな。ただ、チームが負けてしまったので」と笑顔はなかった。

 四回は1死一塁から左前へ運び、マルチ安打を記録。1日からの3連戦は2試合連続本塁打を含む、11打数6安打7打点の大暴れ。計6安打のうち4本が1ボールからの快音で、この日の適時打は初球。第1ストライクをほぼ完璧に仕留めて、球場を熱気に包み込んだ。

 まさに好球必打。「こちらからバタバタするのではなく、『打てる球を打とう』という意識で。とにかくストライクゾーンに来たら打ち返すことを心掛けている。焦って仕掛けても、どうしようもない。そういう時こそ、リラックスして自分の気持ちを抑えている」と打席での心構えを明かした。過度に力まず、冷静さを保つ姿勢が好調の原動力だ。

 5日からは敵地・甲子園に乗り込み、阪神との3連戦。同舞台では今季4試合を戦って、打率・438、2本塁打で4打点と抜群の相性を誇っている。さらにチームはここまで阪神と11試合を消化して9勝2分けとまだ負けがない。

 一戦必勝で目指す上位浮上。「タイガースもいいチーム。この状態を続けて、チームとしていいシリーズにしたい」と腕をまくったマクブルーム。赤ヘル打線の中核を担う男が、さらなる上昇曲線を描く。

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