広島・床田 阪神戦開幕10連勝導く! 強気の懐攻めで“ストップ・ザ・近本”

 広島の床田寛樹投手(27)が4日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、“ストップ・ザ・近本”でチームを阪神戦開幕10連勝に導き、自身も自己最多8勝目を手にすると意気込んだ。近本は現在歴代8位タイの29試合連続安打中。長打力のある4番・佐藤輝、5番・大山へと続くだけに、3番・近本を封じて得点力をそぐ。

 注目が集まるヒットメーカーを無安打に封じることが勝利を手繰り寄せるカギになる。床田は「知ってます。いっぱいヒットを打っている」と表情を引き締めた。誓うのは“ストップ・ザ・近本”。29試合連続安打中の男を止め、阪神打線の勢いを断ち切る構えだ。

 「なんやかんや僕も1試合に1本打たれている印象。当てるのがうまい。1、2打席目は抑えても、3打席目に打たれているんです」

 6月21日の対戦では七回の3打席目に中前打を許した。はじき返されたのは、わずかに甘くなったツーシーム。打席を重ねるたびに修正する技術の高さに「対応力がすごい」と感服した。

 それでも今季は10打数2安打と抑え込んでいる。結果に結び付いているのは、内角へ直球を投げ込む割合を増やして上体を崩し、本来のスイングをさせていないことが大きい。

 「突っ込むところはしっかり突っ込んで、いろいろ投げたい」。5日の対戦でも強気に懐をグイグイ攻めながら攻略の糸口を探していく。

 自身にとって大事なマウンドになる。前回6月28日のヤクルト戦は3点の援護を受けながら六回、村上に逆転3ランを浴びるなどして黒星を喫した。その後の2試合でもチームは敗れ、ヤクルト3連戦は3連敗。責任を痛感した敗戦だった。

 「火曜日を取れなかったことで3連敗してしまった。僕が普通に投げていれば勝てた試合だと思うし、勝てる試合を落としてしまった後というのはすごく大事。気合入れて勝てるようにしたい」

 左のエースになると誓う今季。強い気持ちを言葉に変えた。個人としては自己最多8勝目が懸かり、チームとしては阪神戦の開幕10連勝を狙う戦いだ。

 「カードの初戦を取れれば、良い一週間が始まるんじゃないかなと思います」。今季の阪神戦は3戦3勝。昨季も含めて7戦6勝の“虎キラー”が近本の快音を止め、試合の流れを呼び込む。

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