広島・森下、7回0封6勝目 夏男7月無失点 新加入の秋山に鯉初星プレゼン投!

 6回、マクブルームの3ランをベンチ前で喜ぶ森下(撮影・高部洋祐)
 7回無失点の好投で、6勝目をあげた森下
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 「中日0-7広島」(9日、バンテリンドーム)

 広島・森下暢仁投手(24)が7回6安打無失点の好投で6勝目。チームが今季ここまで1勝6敗と苦労してきたバンテリンドームで勝利に導いた。新加入の秋山翔吾外野手(34)にもカープ初勝利をプレゼント。7月に入って15回無失点。夏男が気温の上昇とともに調子を上げてきた。4面にもカープ記事

 ついさっきまでマウンドで奮闘していた投手とは思えない。お立ち台の森下は、柔らかな言葉で左翼スタンドを赤く染めたカープファンを酔わせた。

 「きょう、秋山さんがカープに来て初勝利してもらえたらなと思ってマウンドに上がりました」

 新加入の秋山に白星をプレゼントする。相手はエース・大野雄。簡単ではないテーマに必死に向き合った。

 序盤はピンチの連続。先制点を得た直後の二回の守りでは、先頭ビシエドのゴロを名手・菊池涼が失策。だが、A・マルティネスを二ゴロ併殺打。木下に二塁打を許したが、高橋周は中飛で本塁は踏ませない。

 三回は2死から連打を浴びたが、阿部を151キロで空振り三振。四回も2死二、三塁から京田を152キロで空振り三振。苦しい時に生命線である直球で真っ向勝負した。

 「本当に粘ってばっかりで大変です」

 お立ち台ではスタンドの笑いを誘ったが、失点しない粘り強さが光った。六回に大量援護を受けると、六、七回は三者凡退。7回6安打無失点でリリーフに後を託した。

 「1点を守ろうと思っていきました。(大野雄は)本当にいい投手ですし、対戦するのを楽しみにしていたので、何とかチームが勝つことができて良かったです」

 前回2日・巨人戦では菅野との投げ合いで8回5安打無失点。これで7月は15回連続無失点。昨季も7月は2勝0敗、防御率1・93。同31日に行われた東京五輪のメキシコ戦では先発し、5回2失点で勝利投手になった夏男が本領発揮だ。

 この勝利でチームのドーム球場の成績は3勝16敗になった。東京ドームで5戦全敗、ペイペイドームも3戦全敗、バンテリンドームでも1勝6敗と苦手にしてきたが、右腕の快投で2勝目を挙げた。

 「いろいろ考えながらやっていたのが、ある程度落ち着いてきているのかなと思っています」

 5月末から4連敗。苦しんだ時期を乗り越えたから今がある。森下が得意の夏に暴れる。

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