広島・九里 唇かむ5回降板 遠い4勝目「長いイニング投げられていないのもある」
「広島4-7DeNA」(12日、マツダスタジアム)
唇をかみしめる姿が印象的だった。広島・九里は初回に2失点。三回にも追加点を許し、試合の主導権を奪われた。球数は今季最少の70球。5回6安打3失点で喫した6敗目だった。
「悔しさはあります。今、長いイニングを投げられていないのもあるので…」
初回は牧、宮崎に連続適時打を浴び、三回は先頭への死球から走者をため、再び牧に中前適時打を浴びた。定まらない指先。マウンドで修正を試みたものの結果が出なかった。
6月2日の日本ハム戦で3勝目を手にして以降、1カ月以上白星がない。ノーワインドアップにしたり、プレートの位置を変えたりするなど試行錯誤。それでも4勝目が遠い投球がもどかしい。
5日・阪神戦の雨天中止を受け、中8日で9連戦初戦を託された。五回での降板に佐々岡監督は「勝負どころの甘さが出た。打たれたところは甘い球」と表情を曇らせた。
通算200試合目の登板は悔しさいっぱいに終わった。九里は「やるべきことをしっかりやった上でしっかりとした投球ができるように。それだけだと思う」と言葉を紡いだ。
球数などを考えると、次回登板は中5日で18日・阪神戦が見込まれる。白星をつかみ、流れを変えたい。