カープ長野 先制1号&8年ぶり満弾! 古巣相手に大暴れ 4カードぶり勝ち越し2位浮上

 3回、中越えに満塁本塁打を放つ長野(撮影・西岡正)
 3回、満塁本塁打を放ち、森下(左)らに祝福される長野
 2回、左越えに先制ソロを放つ長野
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 「巨人4-11広島」(16日、東京ドーム)

 広島・長野久義外野手(37)が二回に先制の1号、三回には自身8年ぶりとなる満塁弾&10年ぶりの2打席連発と古巣相手に大暴れ。打線はチーム最年長に引っ張られるように三回の9者連続得点など、16安打11得点の猛攻。チームは2試合連続の満塁弾で4カードぶりのカード勝ち越し。5月16日以来の2位に浮上した。

 夏男・長野が“古巣”東京ドームで大爆発だ。

 二回2死。アンドリースに追い込まれながらチェンジアップを左翼スタンドに運ぶ技ありの1号で先制。

 三回無死満塁では戸根の外角144キロをバックスクリーン右へ突き刺す満塁本塁打。この回、9者連続得点で相手の戦意を完全に喪失させた。

 グランドスラムは巨人時代の2014年9月6日・ヤクルト戦(神宮)で石山から打って以来8年ぶり。2打席連発は12年7月12日・広島戦(東京ド)以来10年ぶり。九回には中前打を放ち、20年10月7日・阪神戦以来、2年ぶり102回目の猛打賞。全盛期をほうふつとさせる猛打ぶりだ。

 「まず、勝てたことに良かった。感触はあまり覚えてないですけど、本当にフェンスを越えてくれて良かったです」

 6月28日から2軍行き。その時点で打率・167。本来の姿から程遠い打撃に首脳陣は再調整を決断した。

 「若い選手たちと一緒に、泥んこになりながら、どんどん走って、バットを振って、帰ってきました」

 チーム最年長の37歳がプライドを捨てて若手と一緒になって汗を流した。2軍戦では打率5割以上を残し、再昇格を自らの手で勝ち取った。

 1軍復帰後は16打数6安打の打率・375、2本塁打、6打点。夏男の本領を発揮している。

 「確率をね、いいかどうかは分からないけど、狙い球とかをしっかりと絞れているのかなと思います」

 佐々岡監督も「調子が上がらないし、打席数も立っていないというところでファームで調子を上げてきてくれと。いいところで大きな一発。よう打ちましたね」と絶賛した。

 2軍で過ごした日々がベテランに再び輝きを取り戻させた。何が変わったのか?そんな質問に「やっぱり太陽を浴びたことでしょ。これは書いておいて」と爽やかなスマイルを残して、さっそうとドームを後にした。

 夏はまだまだこれから。若さを取り戻した背番号5の季節は続く。

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