広島・森下 また2桁援護に感謝8勝目 五回ピンチで今季最速タイ154キロ連発
「ヤクルト3-15広島」(23日、神宮球場)
大量援護に守られて広島・森下が6回3失点、床田に並ぶチームトップの8勝目を挙げた。
初回の6点をはじめ四回までに14得点。応えるように四回まで無失点。五回に3連打から失点し、なおも2死三塁のピンチを迎えたが、代打・塩見に対してギアを上げ、今季の最速タイとなる154キロを連発、力で右飛に打ち取った。
「ほんと、いつも野手の方に勝たせてもらってます。前回もそうですし、ここ最近ずっと点を取ってもらっているので」
前回16日・巨人戦に続く2桁の援護点。今季の森下先発時、5点以上の援護点は8試合。すべてで勝利投手になっている。打線との信頼関係は厚い。
5月末から6月にかけて4連敗と低迷したが、これで4連勝ときっちり取り戻した。ただ、満足はしていない。
「後半がほんと大事だと思うので、しっかり準備してやりたいと思います」
佐々岡監督も期待する。
「こういう展開になると投手は難しい。その中でもしっかり投げてくれた。2桁勝利を計算している。後半戦も頑張ってほしい」
ヤクルト戦は今季初勝利。プロ通算26勝中、5勝(2敗)と一番勝っている相手。首位キラーが後半戦に本領発揮となれば、その差を縮める原動力になるはずだ。