【安仁屋宗八氏の眼】ノーミスピッチの森下に続け広島投手陣
「広島2-0ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)
広島・森下のナイスピッチングに尽きる試合だった。捕手・会沢との息も合って、言うことのない内容だったといえる。
大きな勝因は、一発のある村上の前に走者を出さなかったこと。3安打されたが、森下にダメージはほとんどなかったんじゃないかな。
しかも七回、その村上に先頭でヒットを許しながら、直後に三振ゲッツーでピンチが拡大しなかったところもポイントだ。球数が少なくても、疲れの出始めるイニングを結果的に3人で終われたことが、完封に結びついた。
攻守ともに、ミスは勝負に直結する。森下で言えば、死球は1つあったが無駄な四球はなく、ノーミスのピッチングができた。一方のヤクルトは八回に失策が絡んで決定的な2点目を失った。
このところ、広島先発陣が長いイニングを投げられなかっただけに、10日以降のピッチャーも森下に続いて欲しい。最後に「森下投手、今季初完封おめでとう」と言わせていただく。