カープ森下 明大対決制して10勝へ 同部屋の先輩・柳が相手「勝ちたい思い強くなる」

 16日の中日戦(マツダ)に先発する広島・森下暢仁投手(24)が15日、今季初の“明大対決”を制することに意気込んだ。相手先発は明大時代の3学年先輩にあたる柳。過去の投げ合いは3試合で森下が2勝している。2年ぶりの2桁勝利も懸かる一戦。先発陣の駒不足に直面する中、快投でチームの連敗を止める。

 高ぶる気持ちを抑えるように、森下は快晴のマツダスタジアムで最終調整を施した。チームは先週末の巨人戦を1勝2敗で終え、2連敗。現在5位の自軍を再び上昇気流に乗せる投球が期待される。カード初戦の先発に向けて「しっかりやることをやりたい」と表情を引き締めた。

 普段以上に勝利への意欲がかき立てられる登板になる。相手先発は柳。森下が明大1年の時、柳は4年で主将を務めていた。寮は同部屋で多くの時間を共有してきた間柄。だからこそ「基本的にいつも(相手が)誰かとかはあまり気にしていないですが、勝ちたい思いは強くなる。柳さんですし、勝てたら一番いいと思います」と静かに闘志を燃やした。

 2人の投げ合いは2020年に2度、昨年は1度あった。通算3試合で森下の2勝。土は付いていないが、20年には森下の後を受けた中継ぎ陣が打たれて、柳に白星が付いた一戦もあった。昨年は森下が8回無失点の快投で勝利。過去2年間同様に今季初の“明大対決”で白熱した投げ合いを演じていく。

 前回9日のヤクルト戦では9回5安打無失点で今季初、マツダスタジアムでは自身初の完封勝利で9勝目を挙げた。「しっかり腕を振れていたのもありますし、変化球もコースに行っているから空振りを取れた」と快投の要因を分析した。

 中日戦は2勝を挙げているが、防御率はリーグ5球団別でワーストの3・60。「一番やられているというか、打たれているイメージの相手。一人一人抑えていきたい」。勝てば新人王に輝いた20年以来の10勝目。丁寧にアウトを積み上げ、2桁勝利をクリアする。

 床田、アンダーソンに続いて13日には大瀬良も戦列を離れることになった。先発6人中3人が不在の事態。チームトップの勝ち星を挙げる背番号18が担う役割は当然大きくなる。「イニングもそうですし、(1週間の)スタートの火曜日に投げさせてもらっている。いい形で次の投手につないでいけたら」と森下。自覚と責任を胸に、先輩とのマッチアップで節目の白星をつかむ。

 ◆森下vs柳 過去3度で森下が2勝、柳が1勝2敗。今季は初対決となる。過去の対戦は【1】2020年10月17日(マツダ)。広島が八回に逆転されて敗れた試合で森下=7回1失点(勝敗つかず)、柳=7回2失点(勝利投手)【2】同年11月1日(ナゴヤドーム)。広島が3-0で完封勝利。森下=8回無失点(勝利投手)、柳=6回2/3、3失点(敗戦投手)【3】21年7月14日(マツダ)。広島が2-0で完封勝利。森下=8回無失点(勝利投手)、柳=7回1失点(敗戦投手)。

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