カープ九里 神宮の壁 初回右手に打球直撃 気合の続投も今季3戦3敗
「ヤクルト6-2広島」(24日、神宮球場)
広島・九里はまたも神宮で勝てなかった。今季3度目。過去2試合で計7本塁打と打たれまくった。この日は試合開始からわずか5球目、塩見のライナーが右手に当たるというアクシデントに見舞われた。一度ベンチに下がったものの、志願の続投。
初回は三者凡退、二回は3四球を与えたが無失点。だが、三回につかまる。1死一塁から宮本に右線二塁打で同点に追いつかれた。この試合まで8月は2試合で15イニングを投げて無失点だったが、あっさりと失点した。四回2死一塁からは塩見、山崎に連続長打で勝ち越しを許し、この回でKOとなった。
これで神宮では今季3戦3敗、19年7月28日の勝利を最後に3年間、勝ちがない。その上、右手に負傷では“神宮の呪い”を疑いたくなる。
試合後には右中指と薬指にテーピングを施して表れた。
「痛み?それはもう全然。はい。何も関係ない。大丈夫です」
気丈に振る舞ったが、試合中には右手を気にするそぶりもあった。河田監督代行によると腫れもみられたという。それでも「先発を投げさせていただいている以上は長い回を投げないといけないと思うし、きょうのような投球では駄目だと思う」と反省を口にした。
チームは6連敗。投手キャプテンとして勝てなかった現実に唇をかんだ。