「ヤクルト２－３広島」（２５日、神宮球場）

　広島は延長十回に代打・松山の適時打で勝ち越し。連敗を６で止めた。

　広島・河田雄祐監督代行は松山について「良くねえ、本当に。バントでゲッツーになるとなかなか点が入らないけど矢野がよくつないだね。マツ（松山）は実力者だけど、矢野があそこで何とか食らいついて出たのがね。ランナー一塁だったから歩かされることもなく、高めの球を見事にたたいてくれて。まあ、今日は（野村）ユウスケが本当にゲーム作ってくれたから何とか同点までで。アツ（会沢）も勇気を出して緩いボールを多めに使いながら。あそこでどうしようかなとケン（高橋コーチ）と話していたんだけど、サンタナをゲッツー取ってくれたし。あそこで切れたのが非常に（大きかった）。コルニエルもターリーも四球が絡むからアレなんだけど、今後頑張ってほしいね」と一気に振り返った。

　先発の野村は５回まで１失点の快投を受け、村上までまわる六回も続投。結果１死二塁から村上は申告敬遠で続くサンタナを三ゴロ併殺打に打ち取り、リードを守った。

　「そういうのも全部含め、（村上が野村に）合ってないというか前回もユウスケの時タイミングが合わないのかなというのもあって、（継投は）まだいいんじゃないのと。それでも申告（敬遠）してサンタナの時にどうしようと。ベンチも代えますか、代えないかという雰囲気だったけど、頑張っているユウスケを何とかサンタナまで。サンタナをアウトに取れば代えようかと言ってた。本当に投手も野手も頑張ってくれて最後は栗林がね。どんな形であろうと０で帰ってきてくれればというところなので。先頭のキブレハンを三振に取れたからああいう形で済んでいるんだと思うし。さすがの栗林も真っすぐが浮いて。本当に抑えとして０で帰ってきてくれて良かったね」

　栗林は８日ぶりの登板となった影響もあった。「ものすごいあるんじゃないの？（笑）やっぱり。６連敗してて間があるから。ブルペンだけの用意でなかなか試合で投げられない中、０で帰ってきてくれてね。抑えの仕事をしっかりしてくれた」

　八回途中からイニングまたぎで無失点と好投した松本に白星が転がり込んだ。「投手コーチも松本でいきましょうということだったので。横浜で失敗（２０日に敗戦投手）したのも結局、自滅という感じではない。最後勝負に行って打たれたところだから。松本は本当に初球から１番キレのいい真っすぐをミットに投げ込めるところは非常に評価できるところ」

　連敗を止めて本拠地に帰る。「最初、森下と（九里）亜蓮が頑張って勝って。横浜の勢いにも負けたし、今回も優勝争いをしているヤクルトに、考えると、コロナとか関係なしにチームとして差があるのかなと思ったけど、本当、今日は投手も野手も食らいついてくれた」

　１６日にコロナ禍で佐々岡監督、菊池涼ら７人が離脱してからあすで１０日となる。

　「明日は一応、キク（菊池涼）が練習には来るかな。練習には来るけど、まだ登録はどうかなと。その次の日に上本、野間、小園辺りが。その辺は監督がどう判断するか。ファームで出すよりも、登録してフルじゃなくても（１軍で）様子見た方がいいのか、それか（ファーム）というところ。また練習に来てからでないと分からない」

　佐々岡監督の復帰については「予定は明日まで（自身が監督代行）。２戦目から監督が復帰の予定。またＰＣＲ検査をすると思うので、まだ予定」と２７日から采配を振るう予定となった。

　発熱を訴えた秋山の復帰時期については「まだ。ちょっと時間がかかるかも。甲子園ぐらいからかもしれない。微熱がね。（熱が）上がったり、下がったり。いま多分収まっているとは思うけど、ちょっとね。１回下がって、また上がったから。陽性ではないんだけど、というところ。まぁ（離脱が）火曜日からだから、そんなに空いてないから、熱さえ下がれば、その日に合流でもいいとは思う。あとは矢崎が何とか、早くて日曜か。まぁでも甲子園からになるかもしれないし、その辺り」と明かしていた。