広島・菊池涼 待ってた!27日1軍復帰へ 最下位・中日と1差、流れ変える!

 1軍練習に合流して汗を流す菊池涼(撮影・立川洋一郎)
 ノックを受けて汗を流す菊池涼
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 「広島3-4巨人」(26日、マツダスタジアム)

 広島は一度は同点に追いついたが、及ばず惜敗。これで8月は8勝13敗となり、4試合を残して月間負け越しが決まった。16日にコロナ禍で主力が大量離脱してから3勝7敗と苦しんだ。27日からは佐々岡真司監督(55)、菊池涼介内野手(32)が戦列復帰する予定。穴を埋めてきた若手と融合し、巻き返す。

 初回に3点を奪われたが、追いついた。1点を追う九回も相手守護神・大勢に襲いかかった。代打・松山が安打。代走・曽根は盗塁失敗したが、大盛が二塁打で再びチャンスメーク。誰かのミスを誰かがカバーする。そんな野球を繰り広げたが、あと一歩及ばなかった。

 河田監督代行は七回にウィーラーに決勝打を打たれた森浦に反省を求めた。

 「もう必死こいてやるしかない。2年目でしょう。(打者に)向かっていかないと」

 8月の負け越しが決まった。振り返ってみれば3、4月の16勝12敗1分けと勝ち越したのを最後に一度も勝ち越せていない。

 しかも、16日にコロナ禍で佐々岡監督、菊池涼、野間、小園、上本らが大量離脱。さらに23日には秋山が発熱のため登録抹消となった。1~3番を欠くという苦しい戦い。16日以降、3勝7敗の結果もやむを得ない。

 明るい話題もある。この日、離脱組の中でひと足早く、菊池涼が試合前の練習に参加。出場選手登録は見送られたが、フリー打撃や守備練習など通常メニューをこなし、元気なところをアピールした。河田監督代行は「明日の状態を見て。良ければ登録する。塁間とか、離脱する前より走れているんじゃないかという感じだった。大丈夫でしょう」と期待した。

 チームの顔ともいえる菊池涼がつなぎ役の2番に戻れば、西川、マクブルーム、坂倉のクリーンアップをさらに生かせる。守備においては超人的なプレーで投手陣を助けてきた。これほど心強い存在はいない。

 佐々岡監督も再び指揮を執る。河田監督代行の下、大盛、羽月、矢野といった若手選手たちが力を発揮。彼らの活躍は今後、選手層の底上げにつながる。采配のバリエーションは増えた。

 最下位・中日が1ゲーム差に迫る。残り24試合。27日は上本、小園、野間が練習に参加する予定。日を追うごとに離脱組が戦列に復帰し、戦力は整っていく。4年ぶりのAクラス入りへ、なんとかつなげる。

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