広島・西川 千金9号同点弾 国内FA権を取得「しっかり考えたい」

 「広島6-4巨人」(27日、マツダスタジアム)

 値千金の一振りだった。1-2の四回。先頭で出番が来た広島・西川龍馬外野手(27)が中越えソロを放つ。遠藤が中田に2ランを被弾した直後の一発。すぐさま試合を振り出しに戻す9号は、チームを大きく勇気づけた。

 「何とか強い打球を心掛けて打った結果ホームランになって。すぐに追いつけた形になったので良かった」

 振り抜いたのは2ボールからの3球目。高めのスライダーだった。直球を頭に描きながら失投を見逃さない。「反応で打てた感じですね」。サラリと言った言葉が頼もしい。

 16年に広島に入団。この日までに出場選手登録日数が7年に達し、国内FA権の資格取得条件を満たした。「1軍にいないと得られない権利。前監督の緒方さん、佐々岡監督をはじめコーチ、裏方さんに感謝したいと思います。自分の人生のことなので、しっかりと考えたいと思います」。試合後、そう言葉を紡いだ。

 2年連続2桁本塁打にも王手をかけた。快音を響かせる度にチームは勝利へと近づく。「まだまだ上位に食い込めそうな位置にいる。コロナ組も帰って来たので、何とか全員で残り(試合を)勝てるようにやっていきたい」。し烈なAクラス争いを一丸で勝ち抜く構えだ。

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