カープ・ローテ再編 逆転CSへ変則日程活用 “火曜日の男”森下動かす

 広島が逆転でのCS進出へ向けて先発ローテを再編することが5日、分かった。6日・中日戦(バンテリン)は九里亜蓮投手(31)が先発。“火曜日の男”だった森下暢仁投手(25)が7日に移る。8日はドラフト2位・森翔平投手(24)=三菱重工West=がプロ初先発。4年ぶりのAクラスへ最善を尽くす。

 佐々岡監督が動いた。今季も残り16試合。3位・阪神とは2ゲーム差。逆転でのCS進出へ向けて先発ローテを再編した。

 6日は九里、7日は後半戦に入って“火曜日の男”を務めてきた森下を中7日で先発させる。高橋投手コーチはその意図について「森下が(カードの)頭って考えたいけれど、無理はさせられない。いろいろなチーム内の事情ですね」と明かした。

 チーム最多の10勝を挙げている森下は唯一、一度も先発ローテを外れることなく投げてきた。投球回数はリーグトップの155回2/3。疲労を考慮すれば、最後まで投げきるために余計な負担は掛けたくない。

 今後の日程は変則となっており。20日の火曜日は試合がなく、19日の月曜日に組まれている。そこで中5日と間隔を詰めるよりは中6日のペースを守り、最後はもう一度、中7日となる水曜日に回る方が、チームにとっても本人にとっても最良であるとの判断だ。

 2日・DeNA戦でエース大瀬良が2カ月ぶりの勝利を挙げて復活を遂げたこともチームに勇気を与えた。残り試合は大瀬良、森下の両輪がともに4試合ずつ先発。タフで知られる九里が中5日も辞さない構えでカード頭を務める。そこに前カードのDeNA戦で41年ぶりのカード3試合連続完封に貢献した遠藤、玉村の若手が加わる。

 また、村上を4打数4三振に抑えるなどヤクルト戦2試合で防御率0・82という好相性のベテラン野村も間隔を空けて投入し、力をフルに発揮させる。

 森下は最多勝争いでもトップに2勝差と迫るが「もちろん自分に勝ちが付けば一番いいですし、チームもCSが懸かる戦いが残っている。チームが勝てればいい」とチームを勝たせるために全力を尽くす。

 佐々岡監督は就任3年目。集大成の意味でも4年ぶりのAクラスを是が非でも勝ち取りたいところ。強力先発陣を前面に出して、逆転突破を導いてみせる。

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