普段はシャイでも負けん気こそカープ森の原動力 高校恩師が明かす当時の逸話

 「中日1-3広島」(7日、バンテリンドーム)

 広島のドラフト2位・森翔平投手(24)=三菱重工West=がプロ初先発初勝利を挙げた。5回を3安打1失点に抑え、ルーキーの初先発初勝利は球団で2017年・加藤(現・矢崎)拓也以来、5年ぶり。高校時代の恩師である鳥取商の渡辺達郎監督(50)が左腕との当時の思い出を明かし、さらなる活躍を期待した。

  ◇  ◇

 渡辺監督は、高校時代の森について「ものすごく負けず嫌いな子でした」と懐かしそうに振り返った。最も印象に残っているのは、左腕が3年生になった直後の2015年・春季鳥取大会決勝で米子西と対戦した時のことだと明かす。

 森は2番手で五回から登板し、11イニングを投げた。だが終盤に失点して同点に追いつかれ、試合は延長十五回引き分け再試合。2日後に控える“再戦”を前に、森は「(次も)どうしても投げさせてほしい」と先発を直訴したという。

 疲労を考慮して無理をさせたくないのが監督の本音。だが、本人を信じて送り出した。再試合では9回完封という離れ業をやってのけ、チームを中国大会進出へ導いた。普段は照れ屋で口数が少ないシャイな青年。それでも内に秘めた闘志は人一倍強く、負けん気こそが原動力だ。

 鳥取商出身のプロ野球選手は森が初めて。「実直な子。“鳥取の星”になってほしいです」と同監督。幾多の期待を背負って、これから白星を重ねていく。(広島担当・向 亮祐)

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