広島“仮想青柳”奏功 並べた左の羽月トドメ二塁打 佐々岡監督「迎のアイデア」

 6回、羽月は左中間に適時二塁打を放つ(撮影・山口登)
 4回、磯村は中越えに適時二塁打を放つ(捕手・坂本)=撮影・山口登
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 「阪神3-6広島」(13日、甲子園球場)

 奇跡を起こせ!残り10試合となった広島の今季。佐々岡監督がこん身のタクトを振るった。

 青柳は8月30日の前回対戦で7回を無得点に封じられた難敵。ならばと試合前から打撃練習に迎打撃コーチが“仮想青柳”になった。横手投げで先発メンバーに投げ続けた。

 先発には磯村-九里のバッテリー以外の7人全員を左打者でそろえた。それでも序盤三回まではわずか1安打に封じ込まれる。0-0の四回、西川の四球を4番・松山が左前打でつなぎ、さらに1死一、三塁から内野ゴロと磯村の二塁打で2点を先取した。

 1点差に迫られた六回は先頭の松山が二塁打。坂倉の四球で塁が埋まると二塁走者を俊足の矢野に代え、小園の犠打で原口の野選を誘い満塁。内野ゴロと青柳対策の羽月が二塁打で3点を追加した。

 指揮官が動けば動くほど、流れはこちらに引き寄せられた。

 「(仮想青柳は)迎のアイデア。前回やられて、打撃コーチとスコアラーがしっかりと対策を練った。あれだけ防御率がいい投手。ワンチャンスをしっかりモノにした。羽月もしっかり打てた」

 4年ぶりのAクラスは簡単ではない。だが、この執念の1勝が逆転へつながると信じて残り9試合を戦い抜く。

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